エゴとは?
エゴとは何でしょう?
辞書にはこの様にあります。
フロイトの用語。
感覚の刺激や肉体的要求の知覚と、身体運動との間を調節する心理装置。
自己保存の役割を果たす。
自我。
(出典:コトバンク)
ここでは、自己防衛本能という意味で扱います。
エゴは、体の部位としては鳩尾(みぞおち)に当たります。
エゴは元々は、死から身体(自己)を守るための機能の様です。
車でいうところの安全装置の様なイメージです。
「エゴの誤った学習」について
しかし、現代は死の危険がほとんどないために、死の危険がないことまで危険として誤って学習しています。
例えば、ある行動をすると、親が反応して怒る、とします。
すると、それを(死の)危険として学習してしまうことがあります。
そしてやがて、親が何も言わない範囲を安全圏(コンフォートゾーン)として学習し、そこから出ることを危険に感じる様になっていきます。
そして、安全圏(コンフォートゾーン)から出ようとすると、アラーム(警報)が鳴ったり、回避行動をする様になります。
(これが、人が自分の枠から出られない、根本原因と言えるかもしれません。)
このようにエゴの誤った学習があると、実際には死の危険がないのに、アラーム(警報)が鳴ったり、反応的に回避行動をしたりしてしまいます。
車でいうと、危険でないのにアラームが鳴ったり、エアバックが作動してしまうという、プラグラムバグのある状態と言えるかもしれません。
そのため、エゴの誤った学習に関しては、修正して、手放していく必要があります。
①「エゴの誤作動」を減らす方法
エゴが一旦作動すると、アラームが鳴り響き、不安や怖れが発生し続けて、それに振り回されてしまいます。
ここでは、エゴの誤作動を抑える方法について見ていきます。
エゴを満たす
エゴの正しい学習に関しては、積極的に満たすと良いかと思います。
例えば、体に必要な栄養が足りてなかったり、体が歪んでいたら、エゴは危険を感じます。
それらを満たすことで、エゴの作動は抑えられます。
感情を知覚する
エゴが反応すると、不安や怖れなどの感情が発生します。
それに早めに気づくことで、エゴの誤作動を抑えます。
反応を知覚する
感情よりさらに前に起こる「反応」を知覚することで、エゴの誤作動を抑えます。
心理的反応に気づくのはなかなか難しいので、身体的反応に意識を向けるのがオススメです。
身体のちょっとした緊張に気づいたら、そこに意識を向けてゆるめます。
過ぎ去るのを待つ
エゴが一旦作動してしまったら、アラームが鳴り響き、怖れなどの感情に飲み込まれてしまうかもしれません。
これを下手に抑えようとしても、逆にエゴの反応は強まってしまいます。
そのため、なるべく何もしない様にして、エゴの反応が収まるのを待ちます。
②エゴをゆるめ、手放す方法
次に、エゴの誤った学習を修正する方法について見ていきます。
鳩尾(みぞおち)をほぐす
エゴは体の部位としては鳩尾(みぞおち)に当たります。
そのため、鳩尾(みぞおち)を指先で揉みほぐすことで、エゴは(少し)ゆるみ、手放しやすくなります。
トラウマ(心の傷)を癒す
多くの場合、エゴの誤った学習には、トラウマ(「心の傷」や「満たされなかった想い」)が絡んでいます。
例えば、過去生で火事に遭った人が、幼少期に火を近くで見たとします。
その時、火に死の怖れを感じて、インナーチャイルド(乳児期から成人までにおけるトラウマ)が形成されます。
と同時に、エゴは、火に近づくことを危険と学習します。
そしてそれからは、火を見ると、エゴとインナーチャイルド(と過去生トラウマ)が反応し、怖れが湧き、死の危険を感じ、火を避ける様になってしまうかもしれません。
これは極端な例ですが、この様に、トラウマが絡むことで、エゴは誤った学習をしていきます。
逆に言えば、トラウマを癒すことで、エゴの誤った学習は修正に向かいます。
コンフォートゾーンから出る
エゴがあると、コンフォートゾーン(自分の枠)の外を危険と感じます。
しかし、そのエゴは誤った学習の可能性があります。
そこで、「死ぬわけではない」と頭で理解しつつ、コンフォートゾーン(自分の枠)の外に踏み出してみます。
「やりたいのにちょっと怖いこと」、くらいから始めると良いかと思います。
実際に外に出て、安全であることがわかると、エゴの誤った学習は修正されます。
トラウマの癒しを進めつつ、小さなところから少しづつ外に踏み出しくと、コンフォートゾーン(自分の枠)が広がっていくかと思います。
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理解編
1. 自己成長について
2. ネガティブな(不要な)観念をゆるめ、手放し、制限を外す(初級)
3. 感情を知覚して、感じつくし(感じ切り)、クリアリングする(初級)
4. 心の傷(バーストラウマ・インナーチャイルド)に気づき、癒す(中級)
5. エゴ(自己防衛本能)をゆるめ、手放し、自分の枠を広げる(上級)
実践編
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