自己肯定感という言葉はよく耳にするかと思います。
しかし、自己肯定感とは何?と言われると、
あいまいなのではないでしょうか?
そこで、ここでは、自己肯定感について考えつつ、
その切り口から自己成長について見ていきたいと思います。
「自己肯定感」とは?
自己肯定感とは何でしょう?
辞書には以下のようにあります。
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。
自己否定の感情と対をなす感情とされる。
(実用日本語用語辞典)
「自己肯定感」とは、自分自身を受け入れ、尊重し、ポジティブに捉えることができる感情のことをいいます。
他者と比較して何ができるか、何を持っているかなどで優劣を決めるのではなく、評価や成果の有無にかかわらず自分軸を持ち、そのままの自分を受け入れます。
自己肯定感は、恐れや不安といったネガティブなモチベーションではなく、信頼や安心感をベースに前進する力を与えます。
(人事労務用語辞典)
自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である。
現在、これらの言葉は多義的に用いられることが少なくなく、結果としてあらゆる肯定的な心理的要素を表現する包括的名称(umbrella term)となっているという指摘がある。
(ウィキペディア)
引用:weblio辞書
この中でわかりやすいのは、「自分自身を受け入れ、尊重し、ポジティブに捉えることができる感情」という表現でしょうか?
「自己肯定」とは?
では、自己肯定とは何でしょう?
辞書には以下のようにあります。
自らの存在意義や価値などに関する積極的な評価、自己評価することなどを指す表現。
「自己否定」に対する語として用いられる場合を除けば、もっぱら「自己肯定感」の語として用いられる。
自己肯定感は円滑なコミュニケーションや人間関係の構築などに大きな影響があるとされる。
引用:weblio辞書
「自らの存在意義や価値などに関する積極的な評価、自己評価すること」とのことですが、
ちょっとわかりにくいですね、、
そこで、難しく考えず、一旦そのままに捉えてみます。
「自己肯定」=「自己を肯定すること」
「自己」とは?
では、自己とは何でしょうか?
辞書には以下のようにあります。
1 おのれ。自分。自身。「―を欺く」
2 哲学で、同一性を保持して存在するあるものそれ自身。人格的存在以外にも用いられる。⇔他者。
引用:goo辞書
なかなか定義があいまいです。
そこで、潜在意識の中身を見つつ、考えてみたいと思います。
<自意識>
↓ 肯定 or 否定
↑ メッセージ(感情、感覚、欲求など)
<心>
○インナーチャイルド ○エゴ(自己防衛本能) ← これ以下が「ありのままの自分」
○バーストラウマ ← これ以下が「生まれたままの自分」
○本質的自己(魂) ← 「本来の自分」
○過去生トラウマ
このような構造で考えた場合、
インナーチャイルド・エゴ以下が「ありのままの自分」に当たるかと思います。
さらには、バーストラウマ以下が「生まれたままの自分」、
本質的自己(魂)が「本来の自分」、と分類できるかと思います。
自己肯定で言うところの自己に当たるのは、心全体と考えられますので、
インナーチャイルド以下の「ありのままの自分」と考えて良いかと思います。
これを肯定することが「自己肯定」と言えるかと思います。
※正確にはエネルギー体から考えた方が適切ですので、興味のある方は、以下の記事をご参照ください
「自己肯定感の高さ・低さ」とは?
ここまで考えると、
自己肯定感についても見えてくるかと思います。
自己肯定感が高い
=「ありのままの自分」を肯定している割合が大きい
自己肯定感が低い
=「ありのままの自分」を肯定している割合が小さい
また、
自己肯定感が高い
=「ありのままの自分」を肯定している割合が大きい
→「ありのままの自分」の性質や才能(潜在能力)を発揮できる
ということも言えるかと思います。
自己肯定するためには?
では、自己肯定するためには、どうすれば良いのでしょう?
一つには、インナーチャイルド 、エゴ(自己防衛本能)、バーストラウマ、本質的自己(魂)、過去生トラウマなどを直接認め、受け入れ、肯定することかと思います。
しかし、これはなかなか高度ではあります。
※興味のある方は、以下の記事をご参照ください
実際には、そこから来るメッセージ、
つまり感情や感覚、欲求などを認め、受け入れ、肯定することになるかと思います。
それらを感じたり、感じ切ってクリアリングしたり、行動に移して表現して、満たしたり。
そういったことを繰り返していくと、ありのままの自分を肯定することになり、
自己一致が進み、自己肯定感が高まります。
「自己肯定」の逆は「自己否定」
しかし、実際にはネガティブな感情やインナーチャイルド、バーストラウマ、過去生トラウマなどは、
感じたくない、認めたくない、受け入れたくない、肯定したくないものだったりします。
そのため、蓋をしたくなります。
それが、否定になります。
つまり、感情や感覚、欲求などに蓋をします。
感じないようにしたり、感覚を無視したり、抑圧したり。
それの強いものが、ありのままの自分とは違うセルフイメージ、仮面をつけることです。
仮面とか、鎧とか、偽りの自己とか、殻、ぬいぐるみ、ハリボテ、メッキなど、、
色々と表現できるかと思います。
そう言ったもので、ありのままの自分に蓋をしています。
そのため、自己肯定していく過程で、
こういった蓋も外していく必要があります。
自己否定の見つけ方、外し方
蓋(否定)を見つける方法ですが、
蓋をしている自分を他人に見つける(投影する)と、否定したくなります。
この時に、
「この否定したい部分が、自分の中にもあるかもしれない」と仮定して、探ってみます。
そして、もし見つかったら、認め、受け入れ、肯定します。
これがうまくいくと、蓋(否定)は外れます。
自己肯定のプロセスについて
こういった自己肯定のプロセスですが、
実際には、そう簡単には行かない場合が多いです。
エゴ(自己防衛本能)の働きがあるため、肯定したり、否定したりを繰り返して、
結局、自分の枠(コンフォートゾーン)の中にい続けることが多いからです。
↗︎ ↘︎ 否定 ↗︎ ↘︎否定
↗︎ 肯定 ↘︎ ↗︎ 肯定 ↘︎
そのため、極端に自己肯定すると言うよりは、
淡々と、地道に自己肯定し、自己否定を外していく、というプロセスを続けていくことがオススメです。
つまり、自己肯定ベクトルに進み続けていく、と言うことです。
↗︎ 肯定
↗︎ 肯定
↗︎ 肯定
↗︎ 肯定
開いて、閉じて、を繰り返すのではなく、
少しづつ、じわじわと、自分を開いていく感覚です。
自己肯定ベクトル: 開く、出す
自己否定ベクトル: 閉じる、止める
まとめ
まとめると、自己肯定するためには、
感情や感覚、欲求などを、感じたり、感じ切ってクリアリングしたり、行動に移して表現して、満たしたり、をし続ける、ことが重要です。
地道なプロセスですが、
日常からやっていくと、驚くほど自己肯定感が高まっていきます。
そして、自己肯定感が高まれば高まるほど、
「ありのままの自分」の性質や才能(潜在能力)を発揮できるようになっていきます。
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理解編
1. 自己成長について
2. ネガティブな(不要な)観念をゆるめ、手放し、制限を外す(初級)
3. 感情を知覚して、感じつくし(感じ切り)、クリアリングする(初級)
4. 心の傷(バーストラウマ・インナーチャイルド)に気づき、癒す(中級)
5. エゴ(自己防衛本能)をゆるめ、手放し、自分の枠を広げる(上級)
実践編
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